「実質独身」だと、自分に言い聞かせていた。
結論から言うと、マリッシュは既婚者が使えるアプリではない。マリッシュが掲げる「再婚活」「バツイチ・シンママシンパパ応援」というコンセプトは、離婚歴があることへの寛容さを意味しているのであって、現在婚姻中であることへの寛容さではない。対象になるのは離婚が成立し、戸籍上も独身に戻った人だ。別居中や離婚調停中であっても、法律上はまだ既婚者であり、マリッシュの規約上は利用対象外になる。この線引きを誤解したまま登録すると、規約違反だけでなく、相手を騙す形になり法的リスクにもつながる。「離婚歴に寛容」と「既婚に寛容」は似ているようで正反対の話だという前提を、まず押さえておきたい。
マリッシュとはどんなアプリなのか?
マリッシュは「re-marriage」を意識したネーミングの通り、離婚経験者の再婚活を主目的とするマッチングアプリだ。一般的な婚活・恋活アプリの多くは初婚同士の出会いを前提にした空気があるのに対し、マリッシュは離婚歴やシングルマザー・シングルファザーであることをむしろ前面に出せる設計になっている。プロフィールに「バツイチ」「子どもあり」といった項目を自然に記載でき、同じ境遇の相手を探しやすい。マッチングしてメッセージのやり取りをし、実際に会うという基本的な流れは他の恋活アプリと変わらず、仕組み自体に特別難しいところはない。
マリッシュは既婚者でも使えるのか?離婚歴への寛容さと既婚への寛容さは別物
「マリッシュ 既婚者」と検索してこのページに来た人の多くは、離婚歴に寛容なら多少婚姻中でも大目に見てもらえるのではという期待を持っている。だがこの期待は誤解だ。マリッシュが歓迎しているのは過去に結婚していた人であって、今結婚している人ではない。利用規約上、配偶者がいる人の登録・利用は禁止されている。再婚活という趣旨を守るために、運営側は既婚者の紛れ込みに対してむしろ厳しい姿勢を取っている。バツイチであることは強みになっても、既婚であることはどう取り繕っても規約違反という事実は変わらない。プロフィールの「バツイチ」欄と「既婚」欄はまったく別の意味を持つ項目であり、前者を歓迎する運営姿勢を後者にも当てはめて解釈するのは、そもそもの設計思想を読み違えている。
別居中・離婚調停中なら「実質独身」として使ってもいいのか?
妻とはもう何年も別居していて実質独身のようなものだ、離婚調停中でもうすぐ離婚が決まる。こうした状況で、自分は既婚者ではないと考えたくなる気持ちは理解できる。しかし法律上は、離婚届が受理され離婚が成立するまでは配偶者がいる状態、つまり既婚者だ。別居期間の長さも調停の進行具合も、戸籍上の身分には影響しない。マリッシュの利用対象を判断する基準もこの法律上の身分であり、気持ちの上ではもう終わっているという自己申告は考慮されない。別居中・離婚調停中の状態でマリッシュに登録することは、実態としては既婚者の利用であり、規約違反に当たる。
「離婚するつもりだから」は相手への説明になるのか?
別居中や調停中の人の中には、いずれ離婚するつもりだから今動き出しても問題ないはずだと考える人もいる。だが、この理屈は自分の側の事情であり、相手には関係がない。マッチングした相手が独身だと信じて交際を始め、後から相手が既婚者だったと知った場合、受け取る衝撃や損害は本当に離婚するつもりだったかどうかでは変わらない。既婚であることを隠して独身のように振る舞い交際した場合のリスクは、独身と偽って交際するリスクで詳しく整理している。貞操権侵害を理由に慰謝料が請求され、それが認められた例もある。そのうち離婚するからという自分の中だけの理屈は、相手を騙したという事実を消してはくれない。
マリッシュのユーザーは既婚者の紛れ込みにどう反応するのか?
マリッシュに集まっているのは、離婚という経験を経て、次こそは真剣な相手を見つけたいと考えている層だ。バツイチ・シンママ・シンパパという立場への理解は深い一方、不倫や既婚者の紛れ込みに対しては、むしろ一般の婚活層より風当たりが強い場合が多い。自分自身が離婚を経験した人の中には、その原因の一つとして配偶者や第三者の不誠実さを見てきた人も少なくなく、既婚者が身分を隠して紛れ込んでいると分かれば強い拒否反応が返ってくることは珍しくない。再婚活の場だから既婚者にも優しいはず、という想定は実態とは逆方向に外れている。
既婚のまま出会いを探すなら、どこを使うべきなのか?
婚姻関係を続けながら感情的なつながりを求める場合、マリッシュのような再婚活アプリを選ぶこと自体が構造的に間違っている。一般の恋活・婚活アプリが既婚者の利用を規約で禁止しているのと同様、なぜ既婚者が一般アプリで歓迎されないのかは一般婚活アプリは既婚者お断りなのかで整理している。マリッシュも一般アプリも「独身であること」を利用の大前提にしている点は共通しており、既婚者にとって安全な逃げ場にはならない。再婚目的の相手しかいない場に既婚のまま課金しても、時間もお金も無駄になるだけだ。離婚するつもりがなく、今の家庭を維持したまま関係を持ちたいのであれば、最初から既婚者同士であることを前提にしたサービスを使う方が筋が通っている。こうした関係の枠組みはセカンドパートナーと呼ばれ、双方が既婚者であるという立場を共有した上で始められる点が、一般アプリや再婚活アプリでの既婚偽装とは根本的に異なる。
マリッシュはいつ使うべきアプリなのか?
結論として、マリッシュは離婚成立後に使うアプリだ。婚姻中に、そのうち離婚するから、別居しているからという理由で先回りして使う場所ではない。独身を装って登録すれば規約違反であると同時に、相手に対しては嘘をついて交際を始めることになり、発覚すれば貞操権侵害による慰謝料請求のリスクを負う。まずは自分が今、法律上どの身分にあるのかを正確に把握することが、遠回りに見えて一番の近道になる。
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よくある質問
Q. マリッシュはバツイチや子持ちでも使えますか? A. 使える。むしろバツイチ・シンママ・シンパパはマリッシュが想定する中心的なユーザー層であり、プロフィールにも離婚歴や子どもの有無を前向きに記載できる設計になっている。対象はあくまで離婚が成立し独身に戻った人だ。
Q. 別居中ですが離婚はほぼ決まっています。使ってもいいですか? A. 離婚届が受理され離婚が成立するまでは、法律上は既婚者の扱いになる。別居期間の長さや離婚調停の進行状況は戸籍上の身分に影響しないため、離婚成立前の利用は規約違反にあたる。
Q. 既婚であることを隠して登録した場合、どんなリスクがありますか? A. 規約違反による強制退会に加えて、相手が独身だと信じて交際した場合は貞操権侵害を理由に慰謝料を請求されるリスクがある。既婚だと気づかれなくても、後から発覚すれば法的な問題に発展しうる。
Q. マリッシュ以外の再婚活アプリでも既婚者は同様に対象外ですか? A. 基本的に同様だ。再婚活・婚活を掲げるアプリの多くは独身であることを前提にしており、離婚歴への寛容さと既婚者への寛容さは別の話になる。
Q. 離婚するつもりがなく既婚のまま出会いたい場合はどうすればいいですか? A. マリッシュのような再婚活アプリではなく、既婚者同士であることを前提にしたサービスを使う方が構造的に合っている。立場を最初から共有できるため、隠し事によるリスクを抑えられる。
最終更新: 2026-07-07